コロナ禍の対応として、これまでの授業スタイルの見直しを迫られることになりました。昨年度の前期の「書写(実技)」の授業は、広い一般教室で数回のみ対面で実施、基本的にはオンラインでリアルタイムに開講しました。限られた回数の一般教室での対面授業は取り扱う内容が多くて煩雑になり、オンライン時には、各自への対応は可能ながら、書いた毛筆文字をモニター上に映してもらうなど、受講生の皆さんにも大いに苦労をかけました。
そこで後期には、受講生を半数に分け、対面授業と在宅学習とを隔週で交互に実施しました。その結果、「書道室をゆったり使うことができた」「在宅学習は、自分のペースで課題に取り組めて有難い」「テキストをよく読んで理解してから書いた」など好評でした。
各単元の基礎的な学習内容を確実に押さえるという「毛筆学習」の意図は、対面授業によって効果的に機能するのです。用具の扱いという点でも書道室の使用が好都合でしょう。発展や活用をねらう「硬筆での書く学習」は、むしろ在宅の方がしっかりと取り組めるようです。今年度も、「対面と在宅とを隔週で交互に」行います。